マスターデュエルにおける各妖精伝姫の個人的解説、および現環境における妖精伝姫の歩き方「罠コントロール軸」についてのご提案

ブログ始めました。ソルティリアル☆ナノ=ラスト、略式ソルティーです。

今回は、マスターデュエルにおいての妖精伝姫「フェアリーテイル」について、各カードから見た相性の良いカードのご紹介、およびデッキレシピのご紹介となります

お品書き

 

1.フェアリーテイルとは何か

妖精伝姫とは、第9期に登場した「妖精伝姫ーシラユキ」から各パックにて順に封入された、準テーマ群である。準テーマとは列車、機巧などに代表される、名称を参照せずにステータスや種族をサポートする、共通名称を持つが名称を参照しないカードであり、たびたび出張パーツとして使われることがある。

2.各カードの簡単な解説、及びカード単体で見た相性の良いカードの紹介

それでは、さっそく効果を見ていこうと思う。

その前に、妖精伝姫全体で見た相性の良いカードを軽く紹介する。

やはり、ステータスが意識されているのか、霊使い組との相性が良い。その中でも、特に良いものを抜粋する。

 

「憑依覚醒」

 

妖精伝姫組は全員攻撃力1850であり、ドロー効果を使いつつ、後述するがサーチや手札に加えるなど、手札消費を抑えることができる。さらに、永続魔法のため、維持すれば複数回の発動や、相手ターンでの呼び出しでも反応する。

カグヤ、ラチカと合わせれば、毎ターン2枚掘ることまでも可能とする、エンジンを兼ねるカードとなる。打点上昇効果もあり、これにより戦闘面のサポートもこなす。

 

 

「照耀の光霊使いライナ」

妖精伝姫組が光属性であり、リンク召喚が容易である。さらに、破壊され墓地に送られると、各種妖精伝姫サーチもできるうれしいおまけまでついている。

憑依覚醒とあわせると、効果破壊も防ぐことができる。

 

 

「ワンダー・ワンド」

魔法使い属専用装備魔法であり、攻撃力を500アップする。また、装備モンスターをリリースすることで、カードを2枚引くことができる。

フェアリーテイル組は全員魔法使いであるため、ドローソースとしての運用がメインとなる。しかし、500アップした際の攻撃力は2350となり、上級モンスターであれば倒すことも視野に入れられる。いざという時にも頼りになるだろう。

 

それでは、肝心のフェアリーテイル達を見ていこうと思う。

 

3.各妖精伝姫たちについて

「妖精伝姫-カグヤ」

怪獣カグヤというデッキを構成するうえでも重要となる、おそらく一番有名な妖精伝姫だろう。

効果はまとめると

  1. 召喚時に攻撃力1850の魔法使いをサーチ
  2. 相手のモンスターをフリーチェーンバウンス(相手はデッキ、EXデッキから同名を墓地に落として無効化できる)

となる

1の効果は、各種妖精伝姫、憑依装着達。そして、「エンプレス・オブ・エンディミオン」である。実用性は別にして、サーチできることは覚えておいて損はないだろう。

サーチ対象は、基本的には「妖精伝姫ーカグヤ」(以下カグヤと表記)により、同名サーチすることが安定だろう。手札にカグヤを別で握っている時や、相手のデッキに刺さる妖精伝姫が分かるときなどはサーチ先を変えてもいいだろう。

2の効果は、対象をとってのバウンスとなる。この効果は、無効化できる部分も効果に付随されているため、「灰流うらら」によって止められてしまう点には留意したい。

ただ、この効果は墓地に送ることで無効化できるため、「マクロコスモス」「次元の裂け目」「ディメンション・アトラクター」等により。墓地に送れない状況をつくってあげると、確定でバウンスが成功する。

また、各種「壊獣」や「溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム」、「ヴォルカニック・クイーン」等のリリースによる強制的なモンスター変更、「強制転移」、「転晶のコーディネラル」等のモンスター交換でも効果は格段に通しやすくなるだろう。

さらに制限カード群やトークンについては、確実に同名がデッキに存在しないため、単体でもトークンを使う「相剣」、出張の多い「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」等のジャンルや制限カードには強く出れるだろう。

また、確実とまではいかないものの、制限ではないが1枚しか基本はいらないカード群

達(例「サロス・エレス・クルヌギアス」や、「アクセスコード・ト-カー」など)に対しては刺さるため、デッキについての知識を求められるが、各種カードの採用状況を見極めれば、ここぞというところで止めることも視野に入る。

総じて、知識を求められるが優秀な阻害効果といえるだろう。

カグヤ単体で見る相性のいいカードをまとめると

  1. 「マクロコスモス」等墓地利用阻害カード
  2. 「怪獣」「ラヴァ・ゴーレム」、「強制転移」等の張り替え、入れ替え系カード

となる。

 

「妖精伝姫-シラユキ」

60枚デッキではまず入るといっても過言ではない、一時期制限にまで上り詰めたカードである。

効果をまとめると

  1. 自身が墓地にいるとき、墓地、手札、自分フィールドから合計7枚除外して発動。自身を墓地から特殊召喚。相手ターンでもできる。
  2. 自身が召喚、特殊召喚に成功した場合に対象を裏守備にする

となる

1の効果は、コストとして7枚除外することにより、特殊召喚できる。この効果を普通に使う場合は、デュエル中盤以降、または手札を除外しなければならないことがほとんどである。ただ、この重いコストを軽減したり、利用したりすることができる。例としては、「異次元の偵察者」、「異次元の生還者」、「ジャイアント・レックス」等の除外をトリガーに特殊召喚されたり、「サンダー・ドラゴン」系統のカードの除外時効果を誘発させることもできる。また、自分フィールドであればいいため、各種「霊使いリンク」や「死者蘇生」、「大捕り物」といった相手カードを引っ張って、そのまま除外コストにすることで、再利用封じや除去に使用することもできる。

さらに、運次第にはなるが、これらのカードを墓地に簡単に大量に送ることができ、自身も墓地に送れ、コスト確保も容易になる「隣の芝刈り」は最高の相性を誇るといっても過言ではないだろう。

この効果にはターン1制限がないため、コストが支払える限り何回でも同じターンに特殊召喚ができる。そのため、リンク1から出せるモンスターを順に用意してあれば、リンク4までこのカードだけでつなげたりすることもできる。

さらに各種「トポロジック」モンスターのリンク先に出すことにより、モンスター破壊や魔法罠除去が好きなタイミングで、コストが支払える限り何回でも打てる。

2の効果は、召喚、特殊召喚した場合に相手モンスターを対象に発動でき、対象を裏側守備にする効果である。この効果は、1の効果や「リビングデットの呼び声」等の特殊召喚効果により事実上、相手の妨害にも使うことができる。

相手モンスターの攻撃宣言時に特殊召喚することで、相手の攻撃モンスターや追撃をしようとしているモンスターを裏側にすることで、プレイヤーやモンスターへの攻撃を守ることができるようになる。

また、相手の場にシンクロ、エクシーズ、リンクの素材が揃った時に場に出すことで、裏側にしてしまうことにより、裏側表示モンスターは素材にできないルールにより、展開を止めることができる。

また、単純に裏側にする効果を召喚で使用しても強い時は多い。攻撃力は高いが守備力は低いモンスターを、昔のツクヨミラインのように突破できたり、「相剣大師ーセキショウ」や「フルール・ド・バロネス」等の無効効果を持つものに対して召喚効果を使うことにより、無理やりに無効効果を使わせたり、裏側表示にすることができ、妨害の突破に1役買ってくれるだろう。

さらには「相剣大公ー承影」等の破壊耐性を持つ厄介なモンスターを裏側にすることにより、破壊耐性を無視して「サンダー・ボルト」等の破壊効果を通すこともできる。

面白いところでは、トークンには裏側表示がないので対象にできないが、トラップモンスターにはこの効果は対象にとれる。その場合、魔法罠ゾーンに再セットされるため、各種「黄金卿」トラップモンスターに使用することにより、破壊することなく一時的にフィールドを開けさせることができる。現状、唯一と言っていいトラップモンスターを使うデッキである「エルドリッチ」デッキに対しては、意外な活躍を見せることもあり覚えておくと役立つこともあるだろう。

 

シラユキ単体で見る相性のいいカードをまとめると

  1. ジャイアント・レックス」、「サンダー・ドラゴン系統」等除外利用系カード
  2. 「隣の芝刈り」、「ラドリー・トラップ」等複数枚墓地に送れるカード
  3. 「大捕り物」、「死者蘇生」等相手のカードを利用できるカード
  4. 「戦線復帰」、「リビングデッドの呼び声」等コストが無くても相手ターンに呼び出せるカード

となる。

「妖精伝姫-シンデレラ」

装備カードのエキスパートであり、切り込み役からドローソース、展開補助まで採用カード次第でこなすことができる、優秀なカードである。

効果をまとめると

  1. 手札から魔法カードを捨てて発動。除外以外から装備魔法を自身にエンドフェイズまで装備する。
  2. 自身以外敵味方含めてモンスターが魔法の対象にできなくなる。

となる。

1の効果は、魔法カードを捨てることでデッキ、手札、墓地から装備魔法カードを装備することができる。直接装備するため、「灰流うらら」の無効効果の対象外になるため、「無限泡影」等のモンスター効果そのものを止める効果でなければ、止めることは難しいだろう。

また、「錬装融合」のような、墓地で効果を持つ魔法カードも増えたため、テーマでそういった効果を持つティアラメンツ系統のカードなど、魔法を落とすことに注目してみるのも面白い。

対象となる装備カード候補はたくさんあるため、いくつかおすすめを理由を添えて抜粋する。

 

「ワンダー・ワンド」

上でも取り上げたカードではあるが、どんな魔法カードでも2ドローに変換できること、デッキから持ってくれば合計で3枚もの圧縮ができる点はかなりの利点である。

墓地からも装備できる点も優秀で、1枚あればシンデレラがいる限り魔法カードが腐ることはなくなる…と言っても過言ではない。打点上昇もあり、意外と撃破できるラインも変わってくる。

 

「ワンショット・ワンド」

こちらはドロー枚数は1枚で、戦闘を介する必要こそあるものの、シンデレラを維持することができ、さらに800打点上昇もある。攻撃力は2650まで上がり、相手次第では最上級モンスターも倒せる打点となる。

 

「脆刃の剣」

単体で見た際の攻撃力上昇数値は破格の2000であり、その攻撃力は圧巻の3850。横展開を苦手とする妖精伝姫にとって、「団結の力」よりも安定した火力を出せる。「月鏡の盾」と違い、戦闘ダメージを与えられるのがうれしい点である。

ただしデメリット効果として、お互いに戦闘ダメージを受けてしまう点には注意すること。また、後述する半専用永続魔法である「妖精の伝姫」と組み合わせることにより、自分だけ戦闘ダメージを消せる点にも注目したい。

 

「月鏡の盾」

装備したモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に、相手モンスターの攻撃力+100になるという、戦闘面で最強を誇る装備魔法である。

相手が攻撃力5000であろうと、6000完全耐性のモンスターであろうと魔法カード1枚で粉砕できるようになる点はとても頼りになる。また、効果で装備することにより、事実上効果が欲しい時といらない時でスイッチできるのも魅力となる。

ただし、どれだけ相手が強くても、弱くてもダメージは100しか与えられない点のみ

注意すること。

 

「竹光シリーズ」

「妖刀竹光」から「魂を吸う竹光」や、「黄金色の竹光」といった妨害やドローにつなげられるのはかなり大きい採用理由となる。

シンデレラ単体で見る相性の良いカードをまとめると

  1. 「錬装融合」をはじめとした墓地で効果を持つ魔法カード群
  2. 「妖刀竹光」を使用することによる妨害やドローが可能な竹光系統
  3. 「ワンダーワンド」等付加価値のある装備カード

となる

 

「妖精伝姫-ターリア」

妖精の通常魔法罠妨害担当である。リバースを経由することになるが、召喚制限を持たないモンスターを手札からなんでも出せるのも大きい魅力となる。

効果をまとめると

  1. 相手が通常魔法、通常罠を使用した時に、自身以外の自軍モンスターをリリースすることにより、その効果を「相手モンスターを1体裏守備にする」効果に書き換える
  2. リバースした時、手札からモンスター1体を特殊召喚できる

となる。

1の効果は、通常魔法、罠であればどんな効果でも書き換えてしまう効果である。

発動コストや同名ターン1が付いている効果の場合、効果のみを書き換えるため、かなりの痛手を与えられることもある。

例として、「強欲で貪欲な壺」でこの効果を使えば、コストとして10枚除外した上で月の書と同じ効果にされてしまう為、相手としてはとてつもないロスとなることは想像に難くない。

さらに、「暗黒世界ーシャドウ・ディストピア」を発動しておけば、相手は魔法発動時に自軍モンスターをリリースされ、効果まで書き換えられることにもつながるため、迂闊な魔法罠の使用を強く規制することができる。

2の効果は、リバース時に特殊召喚を行うことができる。1の効果でターリアしか対象に取れない状態にしてあげれば、このリバース効果も生かせるようになっている。

惜しむらくは特殊召喚に対応している妖精伝姫が「シラユキ」、効果を使える条件で見ても「カグヤ」、「シンデレラ」くらいであるのが残念な点である。しかし、妖精に絞らなければ、それこそ様々なモンスターが選択肢に上がるだろう。「青眼の白龍」等の単純高火力による追撃阻止、特殊召喚に目を付けて「ダイナレスラー・パンクラトプス」などの相手ターンでの妨害を兼ねられるモンスター、自ターンまで守り切れれば、適当なモンスターからリンクやエクシーズ、さらなる展開をしたりと、爆発力を兼ねているモンスターと言えるだろう。

ターリア単体で見る相性の良いカードをまとめると

  1. 「暗黒世界-シャドウ・ディストピア」によるリリースと妨害
  2. 「スケープ・ゴート」などによる、裏守備にならないトークンでのリリース要員確保
  3. 青眼の白龍」などの、サーチが容易で高火力を出せるカード

となる。

 

「妖精伝姫-ラチカ」

相手に500ライフを回復させてあげる代わりに、こちらのデッキからカードを1枚選んでもらう、妖精の手札増強担当。

戦闘回避能力もあるため、高い攻撃力を持つモンスターの攻撃を回避しつつ倒せるモンスターを狩ったりと、テクニカルな動きもできる。

効果をまとめると

  1. 召喚時に、相手ライフを500ポイント回復させる代わりに、相手に自分のデッキの上から3枚を見てもらい、その中から1枚を選んでもらってた札に加える。
  2. 戦闘を行うダメージ計算前に、自身を墓地に送る効果

となる。

1の効果はライフ回復の代わりに、逆「強欲で謙虚な壺」を行う効果である。デッキの情報を相手に公開する点、この効果で自分はめくれたカードを確認できない点と、気にかかる点は多い。だが、逆に考えることにより、手札に来たカードから相手の手札を想定することができる。

例えば、「増殖するG」が手札に来た場合は、相手は「灰流うらら」や「墓穴の指名者」、そもそもあまり特殊召喚をしないデッキであるなど、いくつかのパターンを想定することができる。

そこから展開ルートを変えたり、対策札を温存したりと、動きの指標にすることができる。

2の効果は、戦闘回避をすることができる効果である。ダメージ計算前に逃げることで、戦闘をさせず、攻撃を安全に終わらせられる。

任意効果のため、勝てる戦闘では効果を使わないなど、使い分けられる点は優秀。

この効果は、「ヌメロン」など、戦闘を介するテーマに対して特に有用に働く。

戦闘ができていないため、攻撃力は上げられず、素の打点でダイレクトアタックにさせたりすることができる。

ラチカ単体で見る相性のいいカードをまとめると

「サンダーボルト」など、単体で効果的なカード群

である。

 

「妖精の伝姫」

妖精伝姫唯一の永続魔法カード。

効果を要約すると

  1. 手札から1850の魔法使いを見せて、通常召喚する
  2. 元々の攻撃力が1850の魔法使いが自分フィールドにいる限り、ターン中1回ダメージ回避

となる。

1の効果は、自分フィールドに攻撃力1850の魔法使いを一体手札から見せることにより、そのモンスターを通常召喚することができる。「召喚」ではなく、「通常召喚」であるため、ターリアもセットすることができ、カグヤやラチカも効果が発動できる。

通常召喚であり、「増殖するG」にかからず、憑依装着組にも対応もしている。

カグヤにはターン1制限がないため、この効果でカグヤを召喚、サーチでカグヤを持ってくることにより、カグヤを2体展開できる。これにより、デッキ圧縮とバウンス効果を2回使い妨害をこなすことができる。

ただし、ラチカの効果はターン1制限が付いてるため、2体出しても2回目は使えない点は注意すること。

2の効果は、元々の攻撃力1850の魔法使いが存在すると、ターン1で戦闘、効果問わず最初のダメージを0にする。

発動タイミングは選べない、モンスターも破壊から守れないが、長期戦に持ち込んだ際のダメージレースに勝てたり、1ターンを作り出せたりと、あると嬉しい点もある。

面白いところでは、「破壊輪」、「火炎地獄」等自爆系効果と組み合わせたり、「脆刃の剣」でのデメリット回避など、能動的に生かすことも可能である。

また、1850の魔法使いが存在することが条件であるため、無効にしたいダメージにチェーンでシラユキを展開すれば、永続効果のため、一応能動的にダメージ回避もできることも覚えておいて損はないだろう。

4.新たな形「罠コントール型妖精伝姫」についての考察及び提案

では、実際に私が使っている、「罠型コントロール軸」について解説していこう。軸となるカードの大まかな採用理由を以下に挙げていく。

今回の型は、メインでシラユキを使っていく型となる。

 

  • 「ゴーティス組」

 

海外先行組。現状マスターデュエルのみの収録。シラユキの除外コストを逆手に展開できるカード群としての採用。特に、「ゴーティスの妖精シフ」、「ゴーティスの灯ペイシス」は自ターンの展開に巻き込み、相手ターンにシンクロ展開にシラユキを巻き込むことにより、「最果てのゴーティス」により無理なくシラユキを墓地に置きつつ、全除外を叩き込みやすくなる。それにより、場をがら空きにする弱点をシラユキ効果でカバーしつつ、最果てを狙う除去をコストにより有無を言わさず剥がすことにより、純構築よりも硬い展開も可能となる。

色々書いたが、とどのつまり「便利なシラユキ用コスト群」である

 

  • 「イシズ組」

 

言わずと知れた、墓地肥やしカード群である。手札から特殊召喚しつつ、墓地を肥やすことがメインの動きとなる。レベル4である点、地属性である点から「崔嵬の地霊使いアウス」のリンクや、「No,41 泥酔魔獣バグースカ」のエクシーズ召喚につなげたりできる。

また、「古尖兵ケルベク」「古衛兵アギド」の手札効果は、強力ではあるものの、手札に持ってなければいけない分、純構築では発動が難しいことも多い。しかし、デッキから墓地に送れればいい点に注目すると、なんとカグヤとのシナジーが存在する。

カグヤの効果はフリーチェーン効果で、相手の効果キャンセル時に相手のデッキから墓地に置く点を考えると、自ターン中に使うことにより、アギドによる展開が

相手ターン中に使うと、ケルベクによるバウンスが使えたりと、かなり自由に効果が使えるようになる。

動きに自由を持てる点で、純構築との差別も可能だろう。

 

特殊召喚がしやすい闇属性モンスター。攻守ともにステータスが高く、更には効果を使う事により、伏せカードを守りつつ、「隣の芝刈り」、「ハーピィの羽根帚」等のキーカードや捲り札を持ってこれる点が特に優秀。罠型で使う目的の1つ。ただし、特殊召喚後はセットカードを守る効果はなくなるため、運用に注意。

 

  • 「隣の芝刈り」

芝刈り〇〇とデッキ名につくこともあるほど、60枚=このカードの採用があると印象付けた墓地肥やしの第一人者

相手依存の不安定さこそあるものの、決まった際の墓地肥やし枚数は尖った構築をしない限りは右に出るものはいないとまで言えるカードである。

シラユキのコスト、セレーネの蘇生先の確保にカウンター用魔法の確保など、挙げればきりがないほどのアドバンテージを叩き出せる。

天獄の王を使う事により、実質5枚採用できる点も見逃せない。

1度使えてしまうと、2枚目は腐りがちだが、魔法カードのためシンデレラのコストにしてしまえば、無駄なく運用できる。

 

  • 「ラドリートラップ」

自分の場にモンスターが出れば、そのたびに墓地を肥やせるカードであり、デッキから墓地に行けば、次のターンまで効果が使えない制約効果が付いてしまうが、このターンに墓地に落ちたカードを手札に加えることができる。

リンクや展開のたびに墓地を肥やせるだけでなく、召喚時効果にチェーン発動できるため、カグヤのサーチ効果やラチカの効果を「灰流うらら」から守ることもできる。

また、盤面に影響をもたらさない罠なので、天獄の王のために相手エンドフェイズに気兼ねなく起動させられる点は注目したい。

また、サルベージ効果の制約は「発動できない」なので、発動を介さないものであれば使う事ができる。例としては、「怪獣組」や「倶利伽羅天童」など、特殊召喚自体には効果は関係なく、かつ除去を飛ばすことのできるカードは相性が良い。

環境次第ではあるが、永続効果は発動を介さないため、無効にならない「虚無魔人」をサーチすることもできる。

 

  • 「大捕り物」

相手モンスターを対象に、場にある限りコントロールを頂く永続罠。「スプライト」や「相剣」など、展開に盤面の要求があるテーマには特によく刺さる。また、通したい魔法罠があるタイミングでは、ブラフとしても使えるカードであり、あってよかったとなる状況は非常に多い。コントロールを得られれば、シラユキのコストに回して再利用の禁止を狙うこともでき、おいしい展開に持っていきやすい。

どう転んでもアドバンテージが発生させられる、コントロールから見てもかなりの良カードである。

 

  • 「サモンリミッター」

このデッキの中核を成すといってもいいカード。1ターンにできる召喚をお互い2回に制限できる、展開阻害札。妖精伝姫は攻撃力1850のため、昨今の展開系デッキのモンスターに素のステータスで上回ることができる。

また、反転召喚にも反応することから、シラユキで裏守備に持っていくことにより、相手の召喚権利や盤面を阻害、カグヤでバウンス狙いつつ状況を組み立てていき、決めにかかるときは、シラユキのコストで剥がして、自分ターンに一気に展開して勝利を目指すことができる。

展開力が妖精伝姫には状況が揃わない限り乏しいため、2回の召喚権利でも十分に事足りたりと、相性が特にいい、おすすめの1枚である。

5.このデッキの展開、回し方について

ここでは、このデッキの回し方について、大ざっぱに説明する。

基本的には、60枚デッキであり、テーマそのものの効果にまとまりがないため、場当たり的な対処が基本となる。

対応力のあるカードを使用しつつ、「隣の芝刈り」や「天獄の王」の発動を狙っていく。盤面に2体出せる状況を作れているなら、「警衛バリケイドベルグ」をリンク召喚し、手札の「古尖兵ケルベク」や「古衛兵アギド」を捨てていこう。

相手に高い打点の耐性モンスター(例「ジ・アライバル・サイバース@イグニスター 」、「無限起動要塞メガトンゲイル」など)や、特殊召喚反応系モンスターがいたりする場合は、シンデレラの月鏡の盾の突破力に頼りつつ、戦闘面でも優位に立っていこう。

此処までの墓地の肥え方にもよるが、永続魔法の「妖精の伝姫」、「憑依覚醒」が回収できれば、次のターンのドロー加速や展開補助も狙えるようになる。

サモンリミッターによる阻害をかけつつ、これらのカードにより墓地が肥えてきたら、一気に勝負を決めに行くことも意識しよう。

焦らず、確実に、1歩1歩相手を追い詰めること、そしてきつそうな状況の時ほど詰めデュエルのような気持ちで、盤面や状況を確認しつつ、冷静に対処していこう。

シラユキの爆発力

カグヤの安定力

ターリアの阻害力

シンデレラの突破力

ラチカの回避力

彼女たちとともに、童話もふもふの世界に相手を誘いましょう!

6.最後に

此処までの読破お疲れさまでした。これを読んだあなたは、とりあえず妖精伝姫の基本効果、そして1例としての罠型コントロール軸に触れられました。

他にも怪獣カグヤ軸、竹光シンデレラ軸、シャドウ・ディストピアのターリア軸など

様々なデッキの型があるので、興味が、モフモフが好きならぜひお試しください!

そして、あなただけの妖精伝姫を組み上げてみてください。

 

               ~FIN~